離婚時の不動産を財産分与するには?方法と進め方をご紹介します!
2023/02/18
離婚をする際に不動産を含む財産は、財産分与をして分割しなければなりません。
お金であればスムーズに分割できるでしょうが、不動産はそうもいきません。
恐らく財産分与の話し合いの中でも、時間がかかるのではないでしょうか。
そこで今回は、家やマンションの財産分与における方法と進め方についてご紹介します。
□離婚時における不動産の財産分与の方法とは?
不動産の財産分与の方法は、「売却して現金化したもの分割する」「片方が住み続け、片方にお金を払う」の2つです。
*「売却して現金化したもの分割する」
現在住んでいるマンション・一戸建てを売却し、現金に換えてから夫婦で分ける方法です。
シンプルでわかりやすく公平性があるので、トラブルになることも極力減らせます。
また、離婚前に現金を得られるので今後の生活の助けになるでしょう。
ただしローンが残っている場合、かつ売却額よりもローン残高が高くなる場合は、売却時に残りのローンを全額返済することが必要になることに注意しましょう。
*「片方が住み続け、片方にお金を払う」
この方法では売却は行わず片方が住み続け、もう片方に対してはその家の分与割合に基づいたお金を払うといった方法です。
ただ、不動産鑑定士に不動産価格を調べてもらう必要があり、それをもとにいくら払うかを決めなければいけません。
メリットとしては、例えば子どもがいる家庭の場合は、転校させる必要が無いので余計な手間や時間をかけなくて良い点です。
ただし、家を出ていく方に支払うお金を用意しなければならないというデメリットに注意しましょう。
□財産分与の進め方について
1. 住宅ローンがどれくらい残っているかを確認する
ローンが完済されていれば問題ありませんが、残っている場合は今後のことを考えなければいけないので、必ずチェックしましょう。
ローン借入時に、ローン返済表・予定表などをもらっていることがほとんどだと思うので、それで確認すると良いです。
2. 不動産の名義人を確認する
基本的に不動産の売却は、不動産の名義人しか行えません。
そのため夫婦のどちらが名義人かを確認し、どちらが手続きを進めるかを決めましょう。
3. 不動産売却額を調査する
不動産鑑定士、あるいは不動産会社に依頼して、現在住んでいる家がどれくらいの金額で売れるかを確認してもらいます。
4. 財産分与の方法を話し合う
家を売却して現金を分けるのか、どちらかが住み続けどちらかが出ていくのかを話し合い、できるだけお互いが納得のいく話し合いをしましょう。
同意が取れたら、離婚協議書や財産分与契約書などを記入し、内容に沿って話し合いを進めます。
□まとめ
離婚時における不動産の財産分与は2パターンあり、どちらにするかはきちんと納得のいく話し合いで決めましょう。
このような話し合いは、スムーズに進まないこともあるので、できるだけ時間を多めに取っておくことをおすすめします。