不動産の所有権移転登記って何?その概要と方法についてご紹介します!
2023/03/14
これから不動産を相続する人は、この際に不動産の所有権を被相続人(亡くなった人)から自身に移す必要があります。
これを所有権移転登記と言い、きちんと行わなければ売却ができなかったり、権利関係が複雑になったりとデメリットが多いです。
そこで今回は、この所有権移転登記の概要とその方法についてご紹介します。
□不動産の所有権移転登記の概要とは?
冒頭でもご紹介したように、土地や建物などの不動産を相続した際に必要な登記手続きです。
この所有権移転登記が必要なタイミングは以下の3つです。
・不動産の売り買いが行われたとき
・生前贈与が行われたとき
・相続したとき
*不動産の売り買いが行われた時
不動産の売買がされると、その名義は売り手から買い手へ移動します。
この際に不動産の名義を変更するのですが、売り手と買い手の両者が一緒に名義変更申請を行わなければなりません。
また、所有権を得てから1カ月以内に申請しなければいけないことに注意しましょう。
*生前贈与が行われた時
生前贈与で不動産をもらった時も、所有権移転登記をしておく方が得策です。
贈与における契約は口頭でも成り立ちますが、不動産を所有している権利を証明できるわけではありません。
売却の際や何かに活用する際にトラブルになりかねないので、登記は済ましておきましょう。
*相続したとき
もちろん相続した際も所有権移転登記が必要です。
相続した結果、誰が不動産を所有することになったのかを明らかにし、後のトラブルを防がなけれなりません。
例えば所有権移転登記を行わずに次の相続が始まると、誰から誰へ相続されたのかが不明瞭になり、相続手続きが長引いてしまうという例が考えられます。
□所有権移転登記の方法について
登記は司法書士に依頼するか自分で行うかの2択ありますが、今回は自分で行う際の手順を挙げていきます。
1. 登記申請書を作成する
法務局のホームページからダウンロードし記入します。
2. 書類をそろえる
売買・相続のようなケースによって必要になる書類が異なるので、自分たちはどの書類が必要なのかをきちんと把握しておきましょう。
3. 法務局への登記申請
不動産を管轄している法務局へ必要書類と共に所有権移転登記の申請を行います。
4. 審査
登記の申請が完了すれば書類の審査が行われ、不備があれば修正、問題がなければ通ります。
5. 登記完了
登記が完了するのは1週間~10日ほどで、完了から3カ月以内に受け取ります。
登記完了時には登記完了証と登記識別情報が交付されます。
□まとめ
所有権移転登記は不動産のやり取りがあったタイミングで行うべきもので、しないと売却時や次の相続の際に権利関係の複雑さからトラブルに繋がりかねません。
これから不動産を相続する予定の人は特に、準備をしておきましょう。